薬害の歴史

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医薬品の副作用が原因の主な起訴事件

ラベンダー

医薬品はその効果と表裏一体で“リスク”を兼ね揃えています。

そのため、時に注意をして使用しても副作用の被害は起こりうることなのです。

 

医薬品を取り扱う上で、このことは決して忘れてはいけないことです。

 

サリドマイド起訴

(医薬品副作用被害救済制度創設のきっかけとなった薬害)・・・・・一般用医薬品として分類

 

 サリドマイド(睡眠鎮痛薬)による薬害。
つわりの改善薬として取り扱われていた。しかし、服用していた妊婦の新生児に四肢欠損(アザラシ肢症)や、聴覚に障害を持った先天性異常(サリドマイド胎芽症)が生じた。
最近では、この「サリドマイド」が「多発性骨肉腫」や「カポジ肉腫」といった難病治療に効果があるということで再承認されました。

 

そのため、この薬を服用している間は避妊を徹底するなど、自己管理で同じ過ちを繰り返さないように注意しなければいけません。

 

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スモン起訴

医薬品副作用被害救済制度創設のきっかけとなった薬害・・・・・一般用医薬品として分類

 

 キノホルム(整腸剤として使用)による薬害。
症状は、初期には消化器症状(腹部膨満感から激しい消化器腹痛を伴う下痢を生じる)、下半身の痺れや歩行困難といった神経症状が現れる特徴がある。時には、視覚障害から失明に至ることもある。

 

HIV起訴

別名:薬害エイズ起訴
血友病患者がHIV(ヒト免疫不全ウィルス)が混入した血漿(けっしょう)より製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことで、HIVに感染した薬害。
本来、このHIVウィルスは加熱処理をすることで不活性化させることが出来るのだが、非加熱製剤を用いたことにより感染が起きてしまった。


血友病とは??
DNA(遺伝子情報)によって作られるべき血液凝固因子が生まれつき異常を来している
め、血液凝固が充分に行われない疾患。

 

CJD起訴

プリオン(耐熱性タンパク質であるため、加熱処理でも処理が出来ない)が原因とされる薬害で、脳外科手術などに用いられていたヒト乾燥硬膜を媒介にしてCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)を発症した薬害。

 

 

 

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